リードの硬さ、オススメは?

サックスの演奏にかかせない道具、リード。
このリードにはそれぞれ番号が付いていますが、何が違うかご存知ですか?
初心者の方・自分に合うリードに悩んでいる方は必見です。

リードの番号とは?

リードにはそれぞれ1~4くらいまでの番号がついているのですが、これは材料であるケーン(葦)の硬さによって分別されています。

|1|1½|2|2½|3|3½|4|と½刻みのものと
|2S|2M|2H|3S|3M|3H|の様にS・M・Hで刻まれているものがあります。(Soft・Midium・Hardの頭文字です)

「2½」は「2半」と呼ぶこともあります。

番号の違いとは?

番号が変わると、もちろん吹奏感が変わってきます。
一般的に使われているのは2½~3½あたりでしょうか。
それ以外を使うプレイヤーもいますが、そう多くはないように感じます。

  番号が小さい:柔らかいリード
     大きい:硬いリード

あくまでも番号は硬さの目安でしかありません。
平均的な数値をとって番号を分けているので、「3番のリード」にも

「2½により近いリード」「3½により近いリード」

と、個体差が出てきてしまいます。
1箱を買っても、合う・合わないが出てきてしまうのは当然のことなのです…

硬いリードのメリット・デメリットは?

音に芯があるように聴こえる/音が裏返りにくい

ある程度の抵抗があるので、息さえきちんと入ればしっかりした音が出ます。
密度のある、力強い音なので、張りがあるように聴こえると思います。

また、抵抗感のおかげで無意識に腹筋や身体を使うことができ、音が裏返りにくい印象があります。

抵抗感が強い/発音が汚くなりがち

柔らかいリードに比べて抵抗が強いので、必然的に息が要ります。
また、その息を支えるアンブシュアの圧力も必要になるので、口まわりの筋力が必要です。

更に、抵抗感があるということはきちんと息の必要量をわかっていないと音の発音(出だし)が鈍くなります。

柔らかいリードのメリット・デメリットは?

吹きやすい・音の立ち上がりが良い

抵抗感が少ないのでスッと音が出ます。
初心者で身体がうまく使えなかったり、アンブシュアがしっかりしていなくても扱いやすいと思います。

音が裏返りやすい・つまった音に聴こえやすい

柔らかいからこそ、息をいれすぎてしまいオーバーブロー気味になることも。
そうなると高音域は細い音のように聴こえてしまったり、低音域は雑に聴こえてしまう傾向にあります。
また、アンブシュアの圧力や身体をうまく使えないことが原因で、息のコントロールができず音が裏返ったり、大きい音量しか出せない場合もあります。

まとめ:自分のマウスピースやレベルに合ったリードを選ぼう!

どちらも一長一短で完璧なリードはありません。
大事なのは「自分に合っているか」を見極める力です。

「上級者は硬いリードを使うべき!」という声をよく聞きますが、決してそんなことはありません。
初心者だからといって柔らかすぎるリードを使って、良い音が出ない、と嘆いている方も多く見てきました。
他人のセッティングに惑わされず、自身のマウスピースに合わせた硬さを選ぶべきだと思います。

リードにまつわる話
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